【墓石 彫刻】「サライ彫」についてご説明いたします。
この竿石を見てどのように感じますか?
正面に「南無阿弥陀佛」と彫ってあるけど
何か違いは有るのかな?と思う事でしょう。
それではアップにします、
大きく違いますよ。
サライ仕上げ
文字の底へ毛筆による流れ目を付ける作業。
人工的にノミで削っているのですが、
これが「サライ仕上げ」です。
関西ではとにかく文字を深く彫る事が
重要であり、必要としません。
しかし「筆の流れを見せる事が良い」とした、
この仕上げ方は関東石工の
特徴とも言えるでしょう。
サライ彫の特徴は以下の通りです。
①文字の底を平らに削る事が出来るので深さを自在に調整出来ます。
文字彫の基本は字の幅に対して
半分の深さで彫るため、縦方向は
自然と深くなります。
しかし横を基準より浅目に彫ったり
縦を深く彫ったりする強弱を手作業で
行うため、文字に流れが出るのも
特徴の一つです。
②時間が経つと格好良い
文字の底をノミで削っているので、
当たりの強い部分ほど汚れが溜まり、
毛筆に近づいて行きます。
時間が経つほど、味が出る作業です
使用する道具
この様なエアーツールを使用しています。
極端に柔らかい石は電動微振動の工具も
有るのですが(別業者さんが使用していました)
私達は空圧調整やゴムを巻いて振動を弱くしたり、
微調整しながら彫って行きます。
彫刻に要する日数ですが、東京で主に使用する
和型8寸の竿石正面に原稿作成などは含まずに
約4日ほど掛かります。
最後にまとめ
初見の見た目には解らないのですが、
良く見ると凄い手間が掛かっている。
「書」にこだわる方はぜひとも、
サライ仕上げをお勧め致します。
いかがだったでしょうか?
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