【お墓の繋ぎ目】目地についてご説明いたします。
こんにちは。
東京都目黒区でお墓の工事をしております、
(有)渡辺信也石材の渡辺です。
今回はお墓の目地について
少しご説明させて頂きます。
さて「目地」とは一体なんだい?という方へ
上の写真を用意しました。
お墓は1つ1つの部材となる石材を組み合わせて
立派な形にしているのですが、
その石材は3ミリ~6ミリの隙間を
空ける事が一般的です。
そのすき間を「目地」と呼んでいます。
その目地へ使用する材料と特性を紹介いたします。
セメント
平成15年位まで、私の使用する目地材料はセメントでした。
取り扱いも良く、仕上がりも綺麗にみえます。
色々な着色剤が有り、黒い石碑の目地を仕上げるときは
灰ズミを混ぜて黒くしたりと安定な仕上がりでしたが・・・
乾燥すると縮んでしまうために、
目地が落ちやすいという点で
最近の使用量は少なくなりました。
モルタル
砂とセメントを混ぜたものを「モルタル」と呼びます。
砂が入っている為、目地が剥がれにくくなるのですが、
接着されているというよりは、
引っかかっているという表現が正しいでしょうか?
表面を粗く仕上げると砂の肌が出てしまうので、
上手な人と下手な人に別れますね。
私達は基礎コンクリートと1段目の石を
繋ぐ目地や、外側から力が加わる敷石
(車のタイヤで押す)等も
石が動かないようにモルタルを使用します。
コーキング目地は安っぽくて嫌だ
という方にはお勧めですが、
セメントのアクが少し出ます。
目地用セメント
セメントの目地はアクが出るので、
お客さんから「汚れが落ちない」と
言われることが多くなったため、建材屋さんに相談したところ
勧められたのが、「タイロン」でした。
細かい成分などは解りませんが、
細かい珪砂が入っているような感触で、
始めのうちは練るのが難しく感じました。
仕上がりは目地コテで当てても良し、
スポンジで拭いても良くキレイに仕上がります。
耐久年数もモルタルと同じくらい
持ちますので、コーキング目地が
安っぽいと感じる方にはお勧めです。
コーキング
キレイな状態が長持ちします。
打ち換えもカッターナイフで
切れるので、石を痛めにくいのも特徴の1つ。
最大の特徴は接着力が有る事でしょうね。
私達は平成18年から目地をコーキングで
仕上げるようになりました。
主に2通りの作業方法が有ります。
①マスキングテープを使用しない
マスキングテープを使用せずにコーキングを打ち込み、
霧吹きなどを吹き付けて余分になる部分は
へらを当てながら取っていく方法。
良い点はマスキングテープを貼る
時間と労力を省略できる。
悪い点は石とコーキングの間へ微かな
水分が入る事が有るため、接着不良を起こす。
②マスキングテープを使用する
良い点は安定した接着力が得られる事です。
悪い点はヘラでしごき足りないと
テープに残ってしまい、剥がしたときに
汚くしてしまう事。
最後にまとめとして
石と石を接着してキレイに仕上げたいのであれば、
コーキング目地が良いと思いますが
安売り業者さんではバス用コーキングなど
接着力の弱い物を使用しているお店も有ります。
それから 圧力が掛かる場所で有れば
モルタルを使用する目地が良いでしょう。
お墓を建てる前に仕上げ目地について
打ち合わせするのも良いかもしれませんね。
いかがだったでしょうか?
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今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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