【墓石の吸水率】について、石のプロがご説明します。
これからお墓を建てようと色々な検索キーワードで調べてみると、
「吸水率」という言葉が出てくることでしょう。
吸水率の低い石材が優れていることは解りますよね。
そして、逆手に考えれば水を吸わない石は無いのです。
水を吸わない石が無いのですから
上手に水とお付き合いしていくしかありませんよね。
目次からお探しの内容へどうぞ。
水はけの良い石材を選ぶ
石材を磨いている画像です
砥石で磨いていくと熱が出るので水をかけるのですが
石材を加工する過程において、ほとんどの工程で水を使用しています。
切削が終わった状態は水分の飽和状態になっていますので
その状態からの乾き方で水はけが良いか悪いかを判定しています。
同じ吸水率の石材でも、石種により水はけは違いますので
現地(墓地)で確認しても良いかもしれませんね。
囲いに使う石と石碑を別の石にする
囲いに使用する石で変化が少ない石(私の見て回った感想です)
関東でナンバー1はこの石です
№1,稲田石(茨城県笠間市産)
- モルタル施工でも全く変化なし
- 日陰で湿気の有る墓地でも変化なし
- 鳥のフンや木の実・花の汁なども変化なし
- 硬いので磨き面も長持ち
続いてナンバー2はこの石です
№2,真壁石(茨城県桜川市産)
- モルタル施工は排水に気を配れば大丈夫
- 日陰では風通しに注意すれば大丈夫
- 埋め戻し材は単粒砕石を使用
関西では「万成石」が強いですね。
以前に文京区音羽にある、会館で銅像の石を再加工した事が有るのですが、
全く経年変化が無く、素晴らしい石材で有ることを確信しました。
水はけの良い設計にする
この立派なお墓の基礎部分はこの様になっています
雑草対策で敷石を敷くお墓が増えているので
設計で排水に気を配った基礎にすると安心です。
乾燥をし過ぎてもダメな石が有る
採掘される場所が湖の脇や川沿い等で産出される石材は
乾燥すると表面剥離してしまう場合が有ります。
元々の状態が水分過多状態で長い時間を過ごしていたため、
納骨室材など水分の多い場所に使用すると
一般的な石材より長持ちする長所があります。
最後に
せっかく建てたお墓をキレイな状態で保つために
以下の事に気を付けてはいかがでしょうか?
- 落ち葉や隅に溜まったホコリを清掃。
- 水拭きをしてからカラ拭きすると良いです。
- 年に数回お参りをして清掃する。
お彼岸中は特に過ごしやすい日になるのでお勧めです
吸水率が高い石材でもヒビが入るという事はありません。
始めから有ったヒビに水分が入って、冬場に膨張して割れることが有ります。
いかがだったでしょうか?
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